今年も、あっという間に夏が来ました。
空の色も、風の匂いも、少しずつ「夏らしさ」を強めてきています。
海の上も、小屋の中も、すでに本気の暑さ。朝からじっとり汗がにじみま、体がついていかない感じです
母の三回忌を迎えて
そんな中、母の三回忌を迎えました。
もう2年か……と思うと、やっぱり早いもんですね。
仏壇には母が好きだったスイカとアイスコーヒーの形をしたロウソクを飾りました。
お座りさんも出して、ちょっと悩みながら並べましたが、これで合ってるのかな~と首をひねりつつ……
母がいた頃は、こういうことも「はい、これね」と自然に進んでいたのに、今は父とふたりで「あーでもない、こーでもない」と言いながらやっています。
それでも、手を合わせて目を閉じると、不思議と静かで温かい気持ちになります。
たぶん、母も笑ってみてくれてるんだろうな
仕事の準備も、少しずつ
仏壇の飾りを整えたあとは、アイスコーヒーを淹れて、父と並んで一息。
言葉は少なかったけど、少し笑った時間が、なんとなく心に残りました。
さて、仕事の方も少しずつ動き出します。
この時期は、船のメンテナンスが主な仕事。
まずは、船底塗料を塗る準備です。
船底は、放っておくとフジツボや藻がびっしり付いて、水の抵抗が増えてしまい、船が進まなくなってしまいます
それを防ぐための塗料なんですが、これがなかなか大変です。
炎天下の中、スクリューの近くの狭い場所を、潜ったりしゃがんだりして塗っていったり、給水口の近くをゆっくり丁寧に塗っていく作業
汗は滝のように出るし、塗料のにおいも強烈です。
「明日、最高気温38だってよ」と父に聞けば、「明後日は曇りで最高が34みたいだな」との返事。
どうせなら少しでも涼しい日にしたいね、とふたりでスケジュールを立てていきます。
地味だけど、この準備がしっかりしていないと、いざ海に出るときに困りますからね。
派手さはなくても、大事な仕事です。
暑さの中で感じる季節の息づかい
それにしても、今年は暑すぎます。
風が吹いても、ぬるいお湯みたいな空気。
小屋の中はサウナみたいで、扇風機を回しても焼け石に水です。
首にネッククーラーを装備して、麦茶を横に置いて作業しても、すぐに汗びっしょり。
熱中症には気をつけなきゃと思いながら、適度に休憩しながらやってます。
それでも、朝の少しだけひんやりした空気や、夕方の茜色に染まる空を見ると、なんだが元気が戻ってくる気がします。
今年もまた、夏が始まったんだなと実感する瞬間です。
母もきっと笑ってる
三回忌を終えて、改めて思うことは、
熊さんが母から教わったことって、意外と多かったんだなということ。
今もこうして父と仕事ができるのも、日々を整えていけるのも、母が居てくれたから。
きっと母は、「あんたたち、よくやってるよ」って笑いながら見てくれてる……そんな気がしています。
今年の夏も、しっかり汗をかいて、前に進んでいこうと思います。
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