― 気づけば、海苔の一期目が終わっていました ―
前回のブログでは、
海苔の種付けまでの作業について書きました。
今回はその続きとして、
網を海へ広げていく「展開」から、
一期目が終わるまでのことを振り返ってみようと思います。
書こうと思っている間にも作業はどんどん進み、
気づけば一期目は、
11月4日ごろに始まり、1月11日に終わっていました。
展開 ― タイミングがすべての作業
種付けを終えた網は、
潮が穏やかな場所で管理しています。
そこから、
すべての漁場へ網を広げていく作業が展開です。
樹脂加工をした網は、
24枚重ねになっているため、
それを3枚ずつに分けながら広げていきます。
作業は、
日の出前から。
ヘッドライトを点けて海に出て、
夕方にはギリギリ終わる。
そんな一日が続きました。
展開作業で一番難しいのは、
タイミングです。
早すぎると、
網が乾燥しすぎて芽が消えてしまったり、
芽にダメージが残って、その後の育成に影響が出る
遅すぎると、
芽が弱くなり、病気にかかりやすくなる
早くてもダメ、遅くてもダメ。
毎年やっている作業でも、
ここは一番神経を使うところです。
冷凍干し ― 海をいったんリセットするために
有明海の海苔漁業は、
二期作で行われています。
そのため、
一期目と二期目を切り替えるために行うのが
冷凍干しです。
福岡県では、
すべての漁協で話し合って
一期目の期間を決めます。
そしてその日までに、
海にある海苔網をすべて陸に上げる。
一度、海をリセットしてから、
二期目が始まります。
冷凍干しは、
海苔がだいたい3〜6cmほどに育った頃から始めます。
成長をいったん止めて、冷凍庫に保管
次の時期に備えるための、大切な工程です。
摘採 ― 一期目の山場
摘採は、
簡単に言うと海苔を刈り取る作業です。
小さな箱舟で、
こちらの地方では「テンマ」と呼ばれる船に、
刈り取り専用の機械を乗せて、
二人一組で作業します。
この機械はドラム式で、
周囲に刃が付いており、
網から**約1cm(調節可能)**残した位置で
海苔を刈り取っていきます。
刃は高速で回るため、
作業中は常にケガに注意が必要です。
今年の一期目は、
色落ちの被害はあまりありませんでしたが、
病気が広がり、かなりバタバタした一期目でした。
一期目を終えて思うこと
振り返ってみると、
とにかく忙しい一期目でした。
正直なところ、
「もっと手を回せたな」と思う部分もあります。
それでも、
一区切りは一区切り。
一期目が終わって、
もう気持ちは二期作へと切り替わっています。
次は、
一期目を終えた今の生活や気持ちについて、
書いてみようと思います。

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